第3回 五線譜が読めなくても作曲できる?
2025年5月25日
〜「楽譜=作曲の必須スキル」ではない時代〜
こんにちは。「ゼロから始める作曲講座コラム」第3回です。
今回は、多くの初心者が一度は抱える不安――
「楽譜が読めない私でも、作曲できるの?」
という疑問についてお話しします。
■ 結論:楽譜が読めなくても作曲はできる
まず最初に、はっきり言っておきましょう。
作曲は、楽譜が読めなくてもできます。
なぜなら、今の時代は「耳」と「録音」と「アプリ(DAW)」が、あなたの代わりに“音を形にしてくれるツール”として使えるからです。
たとえば、ピアノが弾けなくても、パソコンのマウスで音を入力することもできますし、
スマホで録音した鼻歌をそのまま素材にすることも可能です。
■ 楽譜よりも大切なものがある
楽譜は“読み書きできるに越したことはない”けれど、
もっと大切なのは「あなたが音をどう感じているか」という感覚の方です。
- 音が「上がっていく」感じ
- リズムが「跳ねている」感じ
- このメロディは「寂しい」「切ない」などの感情的印象
こうした“感覚の記憶”が、あなたの中の作曲力を育てていきます。
■ 今は「耳」が楽譜の代わりになる
たとえばこんなふうに進めてみましょう。
ステップ1:鼻歌を録音
スマホのボイスメモで録音
ステップ2:DAWやアプリに取り込む
初心者向けおすすめアプリ:
ステップ3:メロディをマウスで打ち込む
- ピアノロールに「耳で聴いた音」を再現
- 1音ずつ、少しずつ試しながら作るのでOK
これで、楽譜が読めなくても音が形になるのです。
■ とはいえ…少しずつ「読めるようになっていく」
面白いことに、自分で音を作り始めると、
「ドってどこ?」「この音、何の名前?」
と、自然に音の知識に興味が湧いてきます。
学びたくなったときに、少しずつ理論や楽譜に触れていけば大丈夫。
順番は「音を出す→理論を知る」でもいいのです。
次回予告:「感動するメロディ」の秘密とは?
次回は、
なぜあのメロディは心に残るのか?
誰もが口ずさみたくなるメロディにはどんな法則があるのか?
についてお話ししていきます。
🎵 本日のミニワーク
スマホのボイスメモで録音した鼻歌を、音階が分からなくてもいいので「なんとなくこんな高さかな?」と思いながら、キーボードアプリやDAWに打ち込んでみましょう。
それが、あなたの手で“音を形にした”最初の瞬間です。