第2回 鼻歌も立派な作曲です

2025年5月21日

〜「浮かんだメロディ」を育てていこう〜

こんにちは。前回は「作曲は才能ではなく、音をつかまえることから始まる」というお話をしました。
今回は、もっと身近な「鼻歌」も、立派な“作曲”の始まりであることをお伝えします。


■ 鼻歌は、あなたの心から生まれたメロディ

散歩をしているとき、シャワーを浴びているとき、料理をしながら――
ふとした瞬間に口をついて出る“鼻歌”。

それは、あなたの内面と日常がふれあって生まれた音です。
つまり、作曲の最も自然なかたちといえるのです。

有名な作曲家でも、メロディが突然ひらめいて、スマホに録音している人はたくさんいます。
最初の一歩は「それを逃さないこと」。


■ 「録音」が作曲を育てる第一歩

作曲初心者の方には、まずボイスメモを使って鼻歌を録音する習慣をおすすめします。

📱おすすめ録音シチュエーション:

  • 朝起きたときにふっと思いついた旋律
  • 感情が揺れた瞬間(嬉しい、悲しい、寂しい、懐かしい)
  • 何かのリズムに合わせて無意識に口ずさんだメロディ

録音のコツは、「うまく歌おう」と思わないこと。
素材を保存することが目的です。

録った鼻歌は、あとから聴き返すと、「あれ、意外といいかも?」と思えることがあります。
それが、自分だけのオリジナル曲の“種”になります。


■ 鼻歌をどうやって“曲”にするの?

まだコードもリズムも分からなくて大丈夫。
まずは、この順番で進めましょう:

  1. 気に入った鼻歌を選ぶ
  2. 繰り返し歌ってみる(自然な構成やリズムが見えてきます)
  3. 合いそうな言葉を付けてみて、仮タイトルにする(例:「雨の日の気持ち」「電車の中で思ったこと」)

たったこれだけでも、
「ただの鼻歌」だったものが、
“1曲”の気配を持ち始めるのです。


■ もし可能なら、ワンフレーズでOKなので…

  • DAW(GarageBandなど)でメロディーを打ち込みしてみる
  • DAWが苦手な方は、鼻歌をスマホのボイスメモに録音するだけでもOK

次回は、楽譜が読めなくても作曲できるのか?
という多くの人の疑問にお答えしていきます。


🎵 本日のミニワーク

「今日、鼻歌を1つ録音してみましょう」
それが、あなたの初めてのオリジナルソングになるかもしれません。