第9回 作品を「聴かせる音」にするには?

2025年6月3日

〜ミックスとマスタリングの超・入門〜

こんにちは。「ゼロから始める作曲講座コラム」第9回です。
今回は、いよいよ「あなたの曲を仕上げる」ステップ。
録音した音や打ち込んだ音を
聴きやすく整えるための、ミックス&マスタリングの基本について解説します。


■ ミックスって何?マスタリングって何?

  • ミックス(Mix)
     → 各パート(ボーカル・ピアノ・ドラムなど)の音量やバランスを整える作業
     → たとえば、ボーカルが小さすぎて聴こえない…というのを解消します。
  • マスタリング(Mastering)
     → 完成した曲全体の音圧や音質を整えて、リスナーに届く音に仕上げる作業
     → 一言で言うと、「曲にフタをしてパッケージングする」工程です。

■ 初心者でもできる、簡単なミックス3つのコツ

ボリュームバランスを整える
→ ボーカルが聴こえやすいように。他のパートと比べて大きすぎ/小さすぎないかを確認します。

パン(左右の位置)を振り分ける
→ たとえばドラムは少し左、ピアノは右…など空間的に配置することで、音の広がりが出ます。

リバーブ(残響)をかけすぎない
→ 部屋の響きのような効果ですが、多すぎるとモコモコして聴きづらくなるので注意!


■ 無料で使えるマスタリングツールもある!

今は、自動でマスタリングしてくれるサービスも登場しています。

🎧 代表的な無料・初心者向けツール:

  • BandLabのマスタリング機能:アップロードするだけでOK
  • LANDR(無料プランあり):AIによるオンライン自動マスタリング

まずは、自分の曲をこれらのツールに通してみて、音の変化を“耳で体験”することが大切です。


■ 「完璧」よりも「聴いてもらう」ことが大切

最初からプロみたいな音にする必要はありません。
でも、最低限「聴きやすい」「聴きたい」と思ってもらえる音質にすることは、とても大事。

そして実は、音質よりももっと大切なのが…

あなたの曲を誰かに聴いてもらう勇気」です。


次回予告:「あなたの音楽を世界に届けよう」

次回はいよいよ最終回!
SpotifyやYouTubeなどへの配信方法や、誰かに聴いてもらうためのステップをご紹介します。


🎵 本日のミニワーク

  1. 自分の曲の中から、「もうすぐ完成!」という1曲を選びましょう
  2. 無料ツール(BandLabやLANDR)でマスタリングしてみる
  3. Before / After を聴き比べてみましょう!