第5回 コード進行で曲の世界観は決まる
〜たった4つのコードで“名曲”が作れる理由〜
こんにちは。「ゼロから始める作曲講座コラム」第5回です。
前回は「心に残るメロディ」の秘密についてお話ししました。
今回は、もうひとつの大事な要素――
「コード進行って何?」「どうやって選べばいいの?」
という初心者の疑問にお答えしていきます。
■ コード=曲の“背景”をつくるもの
メロディが“主役”なら、コードは“舞台”のような存在です。
同じメロディでも、コードが違えば
- 明るくなったり
- 切なくなったり
- 怪しくなったり…
コードの選び方で、曲の世界観が一気に変わるのです。
■ 「コード進行」ってなに?
コード(和音)は、3つ以上の音を同時に鳴らしたものです。
コード進行とは、コードの並び順=和音の流れのこと。
たとえばこんな感じです:C → G → Am → F
これは超定番のコード進行。
実はこの4つだけでできた名曲が、世界中に山ほどあるんです。
■ なぜ4つのコードで名曲ができるのか?
それは、この4つが自然な感情の流れを作ってくれるから。
- C(安定)→
- G(期待)→
- Am(ちょっと切ない)→
- F(優しく包み込む)
という“心のストーリー”が、このコード進行にはあるのです。
■ 初心者におすすめの3パターン
パターン1|王道進行
C – G – Am – F
→ 明るく爽やか。恋愛ソング、青春ソングにぴったり
パターン2|せつな系進行
Am – F – C – G
→ 切なく前向きな気持ちになる。バラードに最適
パターン3|和風・しっとり系
Em – Am – Dm – G
→ ちょっと和の雰囲気も。落ち着いた曲調に
これらはすべて白鍵だけで演奏できるので、ピアノ初心者でも扱いやすいのも魅力です。
■ コードに合わせてメロディを歌ってみよう!
好きなコード進行を1つ選び、DAWやコードアプリで流してみましょう。
そして、その上に鼻歌でメロディを乗せてみる。
すると…
「おお、曲っぽくなってる!」
と感動する瞬間がきっと訪れます。
次回予告:「作詞と作曲、どっちが先?」
次回は、作曲家がよく悩むテーマ――
「言葉が先? メロディが先?」問題を深掘りしていきます。
🎵 本日のミニワーク
気に入ったら録音して、仮タイトルをつけて保存!
好きなコード進行を1つ選びましょう(C-G-Am-Fがおすすめ)
スマホアプリや鍵盤で弾いて、その上で鼻歌を歌ってみてください