第5回 コード進行で曲の世界観は決まる

2025年5月27日

〜たった4つのコードで“名曲”が作れる理由〜

こんにちは。「ゼロから始める作曲講座コラム」第5回です。
前回は「心に残るメロディ」の秘密についてお話ししました。
今回は、もうひとつの大事な要素――

「コード進行って何?」「どうやって選べばいいの?」

という初心者の疑問にお答えしていきます。


■ コード=曲の“背景”をつくるもの

メロディが“主役”なら、コードは“舞台”のような存在です。

同じメロディでも、コードが違えば

  • 明るくなったり
  • 切なくなったり
  • 怪しくなったり…

コードの選び方で、曲の世界観が一気に変わるのです。


■ 「コード進行」ってなに?

コード(和音)は、3つ以上の音を同時に鳴らしたものです。
コード進行とは、コードの並び順=和音の流れのこと。

たとえばこんな感じです:C → G → Am → F
これは超定番のコード進行。
実はこの4つだけでできた名曲が、世界中に山ほどあるんです。


■ なぜ4つのコードで名曲ができるのか?

それは、この4つが自然な感情の流れを作ってくれるから。

  • C(安定)→
  • G(期待)→
  • Am(ちょっと切ない)→
  • F(優しく包み込む)

という“心のストーリー”が、このコード進行にはあるのです。


■ 初心者におすすめの3パターン

パターン1|王道進行

C – G – Am – F
→ 明るく爽やか。恋愛ソング、青春ソングにぴったり

パターン2|せつな系進行

Am – F – C – G
→ 切なく前向きな気持ちになる。バラードに最適

パターン3|和風・しっとり系

Em – Am – Dm – G
→ ちょっと和の雰囲気も。落ち着いた曲調に

これらはすべて白鍵だけで演奏できるので、ピアノ初心者でも扱いやすいのも魅力です。


■ コードに合わせてメロディを歌ってみよう!

好きなコード進行を1つ選び、DAWやコードアプリで流してみましょう。
そして、その上に鼻歌でメロディを乗せてみる

すると…
「おお、曲っぽくなってる!」
と感動する瞬間がきっと訪れます。


次回予告:「作詞と作曲、どっちが先?」

次回は、作曲家がよく悩むテーマ――
言葉が先? メロディが先?」問題を深掘りしていきます。


🎵 本日のミニワーク

気に入ったら録音して、仮タイトルをつけて保存!

好きなコード進行を1つ選びましょう(C-G-Am-Fがおすすめ)

スマホアプリや鍵盤で弾いて、その上で鼻歌を歌ってみてください